コガネムシ②でナガチャコガネの6月10日までの様子を書いたので、その後について。
性成熟が完了…か?
6月10日に羽化して、その後土の中でジッとして性成熟していたわけだが、全く姿が見えないので心配になっていた。便りがないのが良い便りとは言うけれど、コガネムシは多分何かあっても手紙を寄越したりしない。羽化後7~10日で性成熟を終えると書いてあったし、そろそろ掘り起こしてみても良いよね。ということで飼育ケースの昆虫マットを新聞紙にボソボソと広げてみる。


おぉ。良かった、元気なようだ。色もすっかり定着した様子で、苦み走って渋さが際立つぜ。メスだけど。
念のため色の比較用に羽化して間もない頃の写真を下にペタ。

よーし、明日娘と放流会をするぞ。と思いつつ、ナガチャコガネを飼育ケースに戻す。ナガチャはすぐに昆虫マットの中に潜っていった。
さて、コガネムシを庭に帰すと、多分高確率で田んぼに落っこちてデトリタスになっちゃうんだよな。とは言えコガネムシは植物を枯らす害虫でもあるので、おいそれとどこだりに、特に普段コガネムシがいないような所に放すべきではない。ならば元々コガネムシを見かけるところに放すのが良いけれど、…高松の池の上の山ならコガネムシもカナブンもいっぱいいるし、ふさわしいのでは?
娘にコガネムシを高松の池の山に逃がすのはどうかな、と聞くと賛成してくれた。よし、明日は高松の池に行こう。
あの子を解き放て。あの子はコガネムシだぞ。





5月10日に出会ってから1ヶ月と10日。コガネムシの蛹化と羽化を見たのは初めてだったので、毎日結構楽しませてもらった。娘がもう少し大きくなったら、夏休みの自由研究などにしても良いかもな。と思って、あと3年でもう小学生だということに気づき、愕然とする。
小さな娘が、少しずつ、着実に大きくなっていく。今日の娘と毎日お別れして、明日の娘と毎日出会う。当たり前のことの様でいて、本当は実に有難く、得難いことだ。
(2021.7.2)