セミ

物心ついた時からセミが好きだった。多分生まれた時から好きだったのだと思う。なぜ好きか、理由を考えると全部後付けになり、これだ!と明確にこたえることができない。本当に好きなものというのはそういうものであるように感じる。理由もなく、きっかけもなく、生まれついて好きだった。としか言いようがない。そしてずーっと好きなまま。死ぬまで好きなのだろう。


今日は八幡平市大更の「おらほの温泉」に来ている。無料休憩所でこのブログを打っている今、外からはツクツクボウシの鳴き声が聞こえている。実に良い感じだ。そのセミの声を聞きつつ、今回はセミの標本を作った話を書いていきます。

岩手にいるセミは、アカエゾゼミ、アブラゼミ、エゾゼミ、エゾハルゼミ、コエゾゼミ、チッチゼミ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ。以上10種。ハルゼミも過去に採集記録があるらしいが、最後が1950年代後半でその後60年以上報告がないとのこと。

私が標本化したのはアカエゾゼミ、アブラゼミ、エゾゼミ、エゾハルゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ。以上7種。コエゾゼミ、チッチゼミ、ツクツクボウシの3種がまだ。

10種類全部集まった時の夢が一つあって、できれば岩手県立博物館に寄贈し、標本を展示していただきたい。それで自分が死んだあとで子どもたちが博物館に行き、標本を見て私を思い出し、思ひでぽろぽろ、と良い気分に浸ってくれたら…などと思う。

それ自体を見て感銘を受けつつ、あの時のあの人との思い出を、満足を、安心を、喜びを呼び覚ますきっかけともなるような作品を残したいものだ。もちろんその媒体により思い起こされる、「あの頃の楽しかった思い出」自体を今子どもたちとたくさん作ることも、忘れてはいけませんね。

2025.8.11

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