4月のある日の夜、妻から「妊娠した夢を見た」と聞いた。今からだと2月に出産か、と思ったとのこと。
同じ日の夜、娘が突然「○○(息子の名前)に会いたい。」と言った。ハッキリそう言うのは珍しい。「会いたいね。○○は先にお空に帰ったよ。お父さんも娘ちゃんもいつかお空に帰るよ。そしたらまたみんなで会えるよ。」と言ったが、再度「○○に会いたい。」と言われた。今会いたいのか。そうだ、私も妻も娘もみんなも、彼に会いたい。
週末、仕事が早く終わったので、息子が眠る北山の寺に墓参りに行ってきた。息子の墓に桜が供えてあったので後で妻に聞いたら、先日私以外で墓参りに行ったときに娘が差したんだって。さすがお姉ちゃん。娘の優しさが胸に沁みる。そして娘の寂しさが胸に迫る。
娘が供えてくれた桜の花で、息子は初のお花見を楽しんだだろうか。
北山は桜の盛りで、龍谷寺のモリオカシダレも大変美しかった。



(2021.4.19)