6月21日からの一週間は仕事が忙しかった。が、29日に本番を控えた催しの準備はある程度片付いた。それに明日は日曜日で休みだ。これは気分転換で出歩くには格好のタイミングだ。ということで26日の夜22時頃、久しぶりに夜の昆虫採集に出かけてきた。
行ったのは近所のダム。見付けたのは、オサムシ、ゾウムシ、ゲジ、スズメガ、ゴキブリ。そして、ゲンゴロウ的な泥だらけの虫。このうちゲンゴロウ(仮)だけ捕獲して帰宅。
さっそく泥を落とし、水に解き放ってみた虫の姿がこちら。



ガムシでした。どちらもメス。オスはまたあとで見つけることにして、この二匹は先にうちの田んぼで過ごしてもらおう。




ちょっと誤算だったが、泥に潜ったらその後全然姿を見せてくれない。生きているのか死んでいるのか、まだ田んぼにいるのかどこかに飛んで行ったのかが、良く分からない。こんなに見られないなら、放流前に娘に見せれば良かったな。
ところでガムシの大人の食べ物をウィキで調べたらこう書いてあった。「成虫の食物はおおむね水中のデトリタスである。」
デトリタスについても同じくウィキより。「 生物遺体や生物由来の物質の破片や微生物の死骸、あるいはそれらの排泄物を起源とする微細な有機物粒子のことであり、通常はその表面や内部に繁殖した微生物群衆を伴う。」
…うーん、まさに田んぼの水そのもののことだな。庭に田んぼを作って初めて知ったが、田んぼにはアリ、ハエ、カ、ガ、ダンゴムシ、コガネムシ、ハサミムシ、アメンボ、テントウムシ、ゴミムシ、ゲジ、ミミズ…とありとあらゆる庭の生き物が落っこちて死ぬ。田んぼの水は、つまりさながら命のスープ。これらの栄養も吸収しながら、米は育っていたのか。
生命のスープ、と言えばエヴァンゲリオンを思い出すが、懐かしい。今年上映した最後の一作を見る前に、せっかくだから最初から見直してみても良いかもな。
(2021.7.1)